• テキストサイズ

あなたの声が聞きたくて【another story】

第8章 国見英











嫉妬なんてダサい。


子供っぽい。


そう思ってたのに、いざ自分がそれをすると溢れ出して止まらない。



「英。」


部活を終えた帰り道、何も話そうとしない俺を見兼ねたのか心配そうに声をかけられた。


嬉しいのに、何だかいらいらする。


「具合でも悪い…?それとも…怒ってる?」


なんでそんなこと聞くんですか。


俺が怒るようなことしたんですか。


俺の想像に過ぎないのにイライラが止まらない。


「優さん、本当に俺のこと好きですか?」


「え…」


言った後、ふと我に返った。


目の前にあるのは混乱を隠せない優さんの姿。



おれ、やらかした…



「忙しい時期なのは分かってます。でも、全然俺との時間ないし、及川さんたちとよく居るし。」



もっと俺のことも考えて、なんて、ただの我侭じゃないか。こんなの優さんのこと困らせるだけだ。


「すみませ「ごめんね。」…?」


なんで、優さんが謝るの…?






/ 194ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp