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あなたの声が聞きたくて【another story】
第8章 国見英
「なーに?国見ちゃんと上手くいってないの?」
「そんなこと無いよ。きっと急いでただけだって」
ほんの少しだけ肌寒くなった風を受けて窓を閉めた。
うそ。
ちょっとだけ感じる彼との違和感。
貼り付けた笑顔で本音を隠し教室に入った。
ねぇ英。
なんで何も言ってくれないの?
モヤモヤを抱えたまま自分の席に座って窓の外を眺める。
やっぱり別れたくなっちゃったのかな…
晴れ渡る空と対照的に私の心は曇天だ。
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