あなたの声が聞きたくて【another story】
第7章 岩泉一【番外編】3
___一方式場では、会場スタッフに誘導され、参列者が続々と席に着き始めていた。
「まっつーん。マッキー。ひっさしぶりー」
「お、及川じゃん」
「おひさーっつってもテレビでよく見るから久しぶりな感じしねぇわ」
「それな。」
何年経っても変わらない仲。
「遂にあいつら結婚かー迂闊に手ぇ出せねーな」
「人妻でもアリ」
「おいこらまっつん。」
そんな会話をしているうちに元烏野のメンバーも集まり出した。
「やっほー元気してたー?」
「まあな。お前こそ今期活躍してるみたいだな」
「及川さんの実力を持ってすればこんなもんでしょ」
「「次は俺らが勝つんで」」
「げっ…飛雄にチビちゃん。」
どういうわけかこちらの変人コンビは同じチームに所属しているらしく、毎回及川たちの所属するチームの行く手を阻んでくる。
同じチームとなれば頼もしいが敵のなれば厄介この上なく、いつまで経っても好きにはなれない。
「まーまー!めでたい場なんだからそうカッカすんなって!」
「うぃっす。」
菅原のオカンぶりはどうやら健在のようだ。