あなたの声が聞きたくて【another story】
第6章 松川一静
その日のうちに優は所属チームのお偉いさんに報告の連絡を入れた。
記者に撮られて、きっと明日には載るだろうという事も。
もっと怒られると思っていたけど案外すんなりとOKが出た事に驚いた。
優曰く、「今日一緒に居た人ならイイヨ!」って言われたらしい。軽いなお偉いさん。
優「あ、それでね?『刺されないよーに背後には気を付けるんだよ☆』だそうです。」
「お偉いさんて及川じゃないよね?」
優「ちょっとノリが良い人なんだよね、、、」
ちょっとで済まないと思うの俺だけですか?
「ま、こーんな良い奥さん貰うんだから、そんくらいのリスクいくらでも背負ってやるよ。」
優「まず一静のこと襲わせないけどね。」
男前なセリフをかます俺の“奥さん”を膝の上に乗せ、その鍛えられた細い腰に腕を回して抱きしめた。
視線を絡ませ、そっと頬を撫でると大福みたいに白くて柔い肌が俺を虜にする。
すげぇ好き。
ぐっと優の頭を引き寄せ、俺の、俺だけの唇にキスをした。
だんだん深くなるキスについてこようと必死な優が愛おしくて堪らない。
優「いっ、せ、、、」
「ずーっとずっと、お前は俺のだよ?」
コクンと頷いた彼女にまた口づけを落とした。