あなたの声が聞きたくて【another story】
第6章 松川一静
「ん、ヘーキ。及川達も一緒」
『あ!やっぱり?みんなにも聞いて欲しいからスピーカーにしてもらってもいい?』
「おっけ、ちっと待ってね。」
優に言われた通りスピーカーにしてテーブルの真ん中にケータイを置いた。
及「優〜!元気?」
『あ、その声は徹だ!元気だよ~』
花「バレー楽しいかー?」
『お、貴大!楽しーよ!強い人たちばっかり!!』
岩「風邪とかひいてねーか?ちゃんと食ってんのか?」
『相変わらずのお母ちゃんぶり、、、』
電話越しにでも優が楽しそうなのが伝わってくる。
やっぱこうじゃねーとな。
「んで、電話なんて珍しいけど何かあった?」
『あ!そうそう!まだ公式には発表されてないんだけどね、私、、、
正式に代表に選ばれました!!』
たっぷり間を取って告げられたのは優の正式な代表入り。
びっくりしすぎて俺らは言葉を発することが出来なかった。
『おーい!聞いてるかー』
及「うん、、、聞いてるよ?けど、、、」
「ちょっと、っつーか、すげービックリしてる。」
俺らが今だけびっくりしてる中、優はこの前の海外遠征で認められてさーなんて呑気な声で話していた。