あなたの声が聞きたくて【another story】
第6章 松川一静
母「優ちゃんまた来てね?」
優「はい!いつ来れるか分からないですけど、絶対また来ます!」
幸せな時間ももうすぐ終わり。
明日からはまた部活に受験勉強の日々だ。
「家まで送る。」
優「ん、ありがとう!」
少しでも長く一緒に居たくて言ったらすんなりとOKされた。
いつもだったら大丈夫!って断られるところなのに、これは優も同じ気持ちって思ってもいい?
「優、荷物持つ。貸して?」
優「でも、重いよ?」
「それなら尚更でしょ。」
優「へへっ、ありがと!」
なんつうか、ヘンとまでは行かないけど何かいつもと違う気がする。
「優何かあった?」
優「え?なんもないよ?」
「今日いつもより素直っていうかなんつーか」
優「私がいつも素直じゃないみたいな言い方ヤメテ下さい!!」
「ごめんごめん。で、なんで?」
そう言うと荷物を持っていない方の手を自分の手に絡めて所謂、恋人繋ぎってやつをした。