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あなたの声が聞きたくて【another story】

第2章 及川徹








なんて言うか散々悩んだ挙句



『直接聞け』



それだけ送っておいた。


送った直後からケータイが鳴り止まない



のをスルーしてる。



あーこれ明日やべーやつだな。



そんなことを自室で思っていた時



バンッ



俺の部屋の扉が勢い良く開けられた。



優「どーゆーことかな?ハジメくん?」ニッコリ



あ、これヤバイやつだ。


ニッコリと効果音が付きそうなほどの笑顔。



長年積み重ねてきた経験がやばいと告げている。



優「説明、してくれるよね?」



俺に残された選択肢など『Yes or はい』しかないんだ。



「ハイ。」




取り敢えず物理的な距離と心理的な距離に悩んでるらしいとだけ言うと、察しのいい優は直ぐに気づいた。



優「、、、やっぱりか、、」



聞けば何となく分かっていたらしくて、裏付けが欲しかったらしい。



優「ちゃんと話してみる」



それだけ言うと今度は静かに部屋のドアを閉め、俺の家から帰っていった。




頼むから穏便に収まってくれよ。





それだけ祈っておいた。

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