第4章 ◆休暇任務
「 ちょこ、まか・・・と・・・ッ!」
木々を飛び乗り継いで
俺を捲こうと逃げるアクマへと
一気に距離を詰める。
そして、
「 ・・・すんなぁ!」
ドゴォン!!!
満で巨大化した鉄槌を
大きな破裂音と共に
俺から逃げるアクマに降す。
「 グッゥァアァァァ!!」
そんな鉄槌をまともに喰らったアクマは
空中からそのまま地上へと叩きつけられ
鈍い悲鳴を最後に
大きな砂埃を巻き上げた。
・・・。
アクマが落ちたその砂埃へ目を凝らし
アクマがちゃんと消えたのを確認してから
鉄槌を戻す。
「 ・・・ふぃー。
ちょーっと時間掛かったさ。」
砂埃がまだ上がる中
鉄槌を小さく収めてから
スタッと地上に降りる。
「 ・・・さて、
さっきのアクマが言ってた事が本当なら
早くサラの所行かねぇと。」
砂埃が徐々に消えていく中で
サラと別れた所を確認すると
割と離れたことに気付く。
ー・・・あのアクマが
俺とサラを離そうとしているのは
なんとなく分かった。
きっと、レベル関係無しに
他のアクマが居るのは間違いないだろう。
歩くよりかは
飛んで行った方が早いさ。
「よ・・・ッと。」
先程ホルダーに収めたばかりの
鉄槌を手に取り構える。
「 ・・・伸!」
そして、一気に木々の上まで上がり
今までアクマを追って来た順路を辿り
戻っていく。
ーサラが何処に居るか分かんねぇけど。
もし本当にレベル4のアクマが居るとなれば
のんびり探している暇はない。
サラと別れた地点から更に
サラの走り去った方向へと
俺は鉄槌を伸ばした。