• テキストサイズ

†D.gray-man† 追っかけ少女物語

第4章 ◆休暇任務




いやまぁ、何はともあれ。



「 俺らも腹減ったさー?

朝めし朝めしっ。」




一呼吸おいて手を鳴らす俺。

さっきのサラの話は無かった事にして

商店街の方へと進路を変える。



『あ、うん。そうだね! 』


俺の進路変更に上手く合わせるサラ。


『なに食べる?

私も勉強しなきゃなーお料理。』



ー…!!!



「 え、えぇと…、」



ー…それは俗に言う花嫁修業ってやつさ?



一気に圧力がかかるサラの発言は

もはや爆弾のようなものだ。


あんま下手な事、言えねぇさ…。




『 …ラビ?』



思わず発言に躊躇していると

返答を催促するかのように

彼女は優しく俺を呼びかけた。



「 はっ、え、ええと…




あ、 き、キッシュ!

キッシュのうまい店があるんさ!

そこなら、

モーニングでもゆっくり過ごせるから

そこ、い、行こうか。」



妙に慌てた口振りで

サラと目が合わないように話す俺。

自分自身でも痛いくらい分かる違和感。



ー…キッシュなら大丈夫だろ…。

料理を勉強するってことは

料理に対しての知識は殆ど無いはずさ。

そんな人が初めて作る料理に

キッシュなんて選択肢はない。

ハードルが高いはずだ。

うん、大丈夫。大丈夫…。

自信を持て、俺…!



そう言い聞かせてふと、

斜め後ろを歩いているサラを

振り返り見ると



『 …。』



「 …?

サラ?」


何にでも喜ぶサラだから

てっきり、

〝ラビの好きなものならなんでも!〟

なんてキラキラしてんのかと思いきや


そこには、表情もなく

ぼーっと俺を見詰めているサラ。

さっきまで挙動不審で

目を合わすことを避けていた俺は

そのままそんなサラと目が合う。


そして、











『 焼き肉、じゃないの…?』




ド真剣に聞いてくるそれ。



「 はいぃ?」




ー…何を真面目に聞いてるんさ。


/ 98ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp