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†D.gray-man† 追っかけ少女物語

第4章 ◆休暇任務




そんなサラを他所目に

頭を切り替え、


「んじゃぁ、

サラも戦争の無い国に

行ってみるさ?」


ニカッと笑って

いつもの調子で話してみる。



すると、


『え?

そんな所に行けるの?

…行ってみたい!』


予想的中。

声のトーンが上がったサラが

キラキラとした表情で俺を見る。



「そうと決まれば、

ほれ、立った立った。」


あまりの輝きを放つ表情のサラ。

直視してらんなかったもんで、

座っていたベンチから

半ば無理矢理に立たせる。


「んじゃぁ、出発。」


しっかりと立った所を確認してから

回れ右をして歩き出す俺。


『え?そんな近くにあるの?』


困惑しながらも、

小走りで俺に着いてくるサラ。



「着くまでのお楽しみさ」



国境を越えて今すぐ…

戦争の中で育ったサラを見ると

本当はそうしてやりたいけれど。

現状、

そういった訳には行かないから

少しでも気晴らしになればな。

ただそれだけの思いで

俺はある場所に向かった。


俺の右後ろで

俺の言葉に対して素直に喜び

ワクワクしながら着いてくるサラをみて

こういうのも悪くない、

そう思えてしまう。


ー…今日の俺、どうしちまったんさ?


ついこの間までは

ストーカーエクソシストに

ため息こぼす毎日だったはず。


昨日、

コムイとの会話を聞いてから

何故か、サラの過去や心情を

気にするようになってる。


サラの行為全て受け止めよう

とは、思わないけど…。



ふと、隣を見やれば


『どんなとこだろ?…楽しみっ。』


そう言って

俺の言葉に何一つ疑わず、

ニコニコと子供のように笑って

付いてくるサラ。



ー…、今日だけはいっか。


俺も楽しませてもらうさ。




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