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†D.gray-man† 追っかけ少女物語

第4章 ◆休暇任務




『ねぇ、ラビ。

あの車はなに?

オブジェか何かかな?』



不意に声をかけられ

サラの指さす方向に目をやれば


そこには

CLOSE の文字が書かれた看板が

立て掛けてある

屋台の台車が置かれていた。



「あぁ、あれは屋台って言って

車で移動しながらモノ売るんさ。」


『へぇー!便利だね!

そんな商売方法もあるんだ。

何売ってるんだろう?』


投げ掛けられた質問に

簡単に答えれば

より一層表情をキラキラさせるサラ。



ー…屋台も知らねぇんさ?

そこにはさすがに

俺も疑問が浮かんだ。



そもそも、こんな街の風景も

任務地ですらよく見る光景とは思う。


まるで、

全く外に出ずに育ったかのように

サラは CLOSE の看板が立て掛けてある

その台車を見ながらウキウキしていた。


普通なら、

〝いつ開くか〟や

〝閉まってるなー〟と感じるのが

一般的だとは思うが…。




ー…でもま、



「そうだな、何売るんか楽しみさ。」


そやって

少し引っ掛かることもあるけど

今は休暇。


隣を見ればニコニコと

こんな人っ子一人いない街で

笑う女の子がひとり。


それだけでも

楽しみ甲斐がありそうさ。




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