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†D.gray-man† 追っかけ少女物語

第3章 ◆過去と今





その瞬間、


ヒヤリ、と背中を掠める

冷たいものが通り過ぎる。



「っ。なんだ…?」


ふと、隣に座るサラを見ても

サラはニヤついてるだけで

この悪寒に気付いていないようだ。



そして、俺は

辺りを見渡し

ドアに目を向けると



「なっ?!」



そこには、

少しだけドアを開けて

猫のように目を光らせながら

二ヤつき、こちらを向いてる

コムイの顔半分。



その顔は俺にバレた所で

驚く様子もなく、無言のまま何度も頷き


「グッ!」



親指を突き立てた右手だけを見せ

そのまま、フェードアウトしていった。



「…なんなんさ、一体。」

『へ?、どうしたの?』


コムイに気付かなかったサラは

俺の独り言にすかさず突っ込む。


「や、なんでもねぇさ。」


きっと、コムイのヤツ。

サラとの会話を聞いていたんだろう。


ー…過保護の父親かよ。


まあ、そんなコムイが居たから

サラもここまで成長は出来たんだろう。


「そんな事より、サラ」


俺は本題に戻るべく

改めてサラに向き合う。


『え?

私はいつでもOKだよ。』


「まだ、なんも言ってねぇ!」


俺が姿勢を正した所で

サラも釣られて姿勢を正し、


頬を染めながら髪の毛をも直す。


そして、勘違い発言。


ー…言い方を変えれば、素直、か。

まあ、いいや。





「明後日の任務、

了解すんのか?」



本題の部分、そこを

俺はオブラートに包むことなく

問いかけた。



そして、表情を崩さないサラは



ニコリと









『…やだ。』

















決意は変わらないらしい。



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