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†D.gray-man† 追っかけ少女物語

第3章 ◆過去と今




『こんなこと、

ラビに言う日が来るなんて

思ってもみなかったけど…』


何故か、頬を染めながら嬉しそうに

前置きをするサラ。






『ラビは、私の何が気になるの?』


そして、満面の笑みで俺に問い掛ける。



…この人、超楽しそうなんですけどー。

そんで、近ぇ。


俺とは頭1つほど下にいるサラが

後ろ手にしてニコニコしながら近付く。



「…いや、何がって…。」


いつもの調子で来るサラに

一旦、両肩に手を置き動きを制す。


…ふぅ。



そして、一息ついてから

サラに視線を合わすために

俺は顔を下げて、サラと目を合わせた。



「なぁ、サラは

何で俺との任務が嫌なん?


さっき扉の向こうでサラの言葉聞いて

俺、今までの言動思い出して考えたんだけど

心当たりが無いんさ。」



真剣に、少しだけ話し方をゆっくりにして

サラの目を見て話す俺に

サラは次第にいつもの笑顔を消していく。




「ブックマンの後継者としてじゃなく

ラビとして、

知りたいと思ってる。」




…ずりぃな、俺。

こやって聞き出そうとするなんて。



そんな懺悔は表情には出さずに

俺はただ、サラの目を見つめた。


そして、少しの沈黙。

少しの見つめ合いがあった所で




『ふふっ。』


睨めっこに負けたのはサラだった。



『そんな顔したラビに聞かれちゃ、

私なんでも吐いちゃいそう。


好きな人とか、まで言っちゃいそう。

そんで告白しちゃいそう。


私そんなラビが大好きだよ!』




口を開けば勝手にヒートアップするサラ。


…いやーあの、すんげぇ脱線してるさ。



「それは、し、知ってる…かな。」



改めて言うとこちらが恥ずかしくなる。


…って、

なんで俺が恥ずかしくなる必要があるんさ。

こやってサラと面と向かって話すと

俺の中で何かが狂う気がする。


そして、

ソファに腰を下ろすサラに

俺は釣られて隣に座ると

サラは微笑みながら話し始めた。










『私ね、教団に来る前はノアに居たんだよ。』

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