第2章 ◆任務の後
『ラビに言ったら、それはラビのためになるの?』
・・・。よ、予想外きたー・・・。
元々読めないやつだとは思ってたが、
・・・確信したさ。
俺の問いかけにサラが困惑してたかと思うと
ニッコリ笑って俺は問い返される。
「はいいー?」
・・・きっと俺、今超変な顔してんだろな。
そんな俺とはよそに、
『ラビのためになるなら、私は答えるけど
そうじゃないなら、聞かないで。』
はっきりと言い切るサラ。
・・・どんな人生歩んできたんだか。
相当な捻くれようだな、おい。
「まぁ・・・
サラが話したくねぇんなら
無理には聞かないけどさー、」
俺は、ふぅっと溜息をこぼしながら
サラのベッドへ腰掛ける。
そして、サラの頭に軽く手を乗せて
サラの顔を覗くように首を下げながら
要点だけ伝えた。
「あんま、心配させんな。
もっと自分を大事にしろよ。」
しっかりと目を見つめてそう言うと、
サラは見るみる間に顔が赤くなる。
『・・・・・・・・・ラビ、なにそれ。
なんでそんな、イケメンなこと言っちゃうの?
もっと惚れさせたいの?これ以上に?
ベッドおっきくしてもらえば良かったなぁ・・・』
「じゃ、おやすみ!」
ヒートアップしてきたサラは無視して
そそくさと部屋を出る。
「・・・結局、はぐらかされたな。」
何やら部屋の中で俺の名を呼ぶ声が聞こえたが
それも無視して、俺は今まで来た道を戻った。