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†D.gray-man† 追っかけ少女物語

第2章 ◆任務の後





「ごめんなさい、

本当はサラから口止めされてたんだけど…」


リナリーが、心底気まずそうに話し始める。

それと同時に、

アレンはリナリーを掴んでいた手を緩め

リナリーの腕はピタリと腰についた。



「ちょうど、アレンくんとラビが任務に行った後、

サラとクロウリーが任務に行って

報告書によるとアクマと戦ってるうちに

クロウリーが力切れになっちゃって

その…、サラって元々

貧血気味なところがあるから…」


そこまで話してリナリーは口篭る。


…おいおい、まさか…?


嫌な予感がして、リナリーが話すより先に

俺は口に出してしまった。



「アクマの攻撃食らって

クロちゃんに血飲ませたんか?」



「…。」


アレンは何も言わないままで

リナリーは静かに頷く。



…まじかよ。

俺も一度、吸血された経験はあって

意識を失っていたが為に記憶はないが

気付いた頃には血の気が引く出来事だった。

それを、わざとなんて、

あいつどんな神経してるんさ?


そんなにも切羽詰まった状況だったのか、

後でコムイかじじいに、聞こう。


そう思っていた時、



「はー、仕方ないですね。」


ようやく、アレンが口を開いた。




「ダメだって言ってるのにまたやるなんて…。

僕、ちょっと行ってきます。」




アレンはそう言って後ろを振り返ることなく

スタスタと食堂とは別の道へ消えて行った。






「…ん?」



誰しもが疑問に思うだろう。



「…また?」




アレンが残した台詞によって

俺の頭の中に湧いてしまった疑問は

そのまま置いてかれたリナリーに向けられる事となる。


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