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†D.gray-man† 追っかけ少女物語

第2章 ◆任務の後




「帰ってきましたね。さあ、何食べよう。

僕、腹ぺこです…って、ラビ?」


帰還後早々、

食事にあり付こうとするアレンの後ろで

俺は隠れるようにして身を縮めていた。




「ア、アレン…しっ!

俺の名を呼ぶなさ!気付かれちまうから!」


小声ながらも、

少しだけ声を上げてアレンに嘆く俺は

ジロりと辺りを見渡す。


…あー、こえーさ。

ドキドキと心拍を早まらせ

アレンの背中にしがみつきながら

隅々まで見渡す…。



…が、


「…。


…あり?

…もしかして、







サラ、居ない?」


俺は隅々まで見渡すも、

そこには、今回の任務に同行し先に帰還していた

ファインダーが科学班と何やら話をしているだけで

俺が最も恐れる、例のエクソシストの姿はない。



「おかしいですね、いつもなら

サラか、リナリーが迎えてくれるのに。」


アレンですらも異様に思ったのか

目深に被っていたフードを脱ぎながら呟いた。


「特に、ラビが帰ったっていうのに

サラが来ないなんて…。」


「…。」


…そう。アレンが言う通り、

俺がここに来てから任務帰還後には

必ず、サラが迎えてくれていた。


…いや、迎えると言うより、待ち伏せ だな。


それは、俺がどんなに夜中に帰ってこようとも

布団を傍らに敷いて待っていた。

任務以外にも外出した時だって

教団の入口で待ち伏せてんだもん、恐ろしいさ。



そうして、アレンと2人で周りを見渡しながら

俺は警戒を怠ることなく

アレンが目的とする食堂へ足を進ませた。



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