第8章 カカシとの同居
•カカシside
同居しても未だに明らかになっていなかった猫
今、オレはユヅキに質問をしている
やはり一線があるのか、それ以上は答えようともしない
……これで最後にするか
カカシ
「昨日は何をしていた、のかな?」
一番聞きたかったこと
正確に言うと、オレが気付いたのは3時とかそこらだ
ユヅキ
「…。」
カカシ
「言えないことなのか?」
やはりオレには
心を開いてはくれないのか…
ユヅキ
「…誰にも言わないと約束してくれますか?」
カカシ
「三代目にもか?」
ユヅキ
「はい。私とカカシさん、奏多の三人だけの秘密にしてください。約束してくださるのなら、お話いたします。」
オレは了承した
カカシ
「わかった。誰にも言わない。」
ユヅキは1度、目を閉じてから一呼吸おいて話し出した
ユヅキ
「……に、さ…」
カカシ
「ん?」
小さな声で何かを言っている
ユヅキ
「兄さんが夢の中に出てきて…、それで……」
やはりこの子は
イタチを中心として世界が回っている
それは今に始まったことじゃない
ユヅキ
「私は南賀ノ神社に行きました。」
うちは領地にある神社か…
ユヅキ
「そこで、私は兄さんに会いました。」
カカシ
「‼︎」
イタチと会った…⁉︎
カカシ
「…イタチと会うのがどういうことなのかわかってるのか?」
ユヅキ
「里抜けは犯罪者になること……。わかってる、…わかってるけど!兄さんは兄さんなんです‼︎私にとって大事な人なのには変わらないんです‼︎」
奏多
「ユヅキ、落ち着け。」
奏多は興奮しきったユヅキをなだめている
しばらくして、ユヅキは落ち着いた
ユヅキ
「すみません、取り乱して。……話を続けます。」
またユヅキは語り出した
ユヅキ
「兄さんは私の兄としてこの里に戻ってきたんです。」
カカシ
「どうしてそう言い切れるのかな?」
ユヅキ
「……話が逸れるので、それは後で説明しましょう。」