第8章 カカシとの同居
•ユヅキside
それから穏やかに時が流れた
アカデミーでは、サスケに次ぐ2番目の成績を取っている
まあ、本気は出してないけど…
カカシさんとの生活もようやく慣れてきて、カカシさんがすごく話しかけてきて、困ってる
酔っ払いながら帰ってきた日には、何故か抱きつかれてそのままベッドに連れて行かれたと思ったら、抱き枕代わりにされる
そして、次の日の朝にカカシさんは苦笑いからの平謝り
それなりに充実していた
それでも、長くは続かないもので……
その日、眠りについた私は夢をみた
???
「ユヅキ……」
私を呼ぶのは、だれ…?
その姿はとても遠く、後ろ姿でわかりずらい
でも、見たことのある後ろ姿
私は知ってる…
そうだ……
ユヅキ
「兄さん…?」
私はそう声を発した
すると振り返って私の方へと向かって歩いてきた
イタチ
「ユヅキ…、南賀ノ神社に来てみろ」
そういった兄さんは私の前から霧の中に隠れるように姿を消した
ユヅキ
「待って、兄さん!どうして…」
私は目を覚ました
兄さんは南賀ノ神社に来てみろって……
私はカカシさんにバレないように出掛ける準備をした
そして部屋の窓から出て行こうとした時
奏多
「行くの?」
奏多が人の姿になっていた
ユヅキ
「奏多、何でその姿に……。」
奏多は私の問いに答えず、私を抱きかかえて窓から外に出た
奏多
「ユヅキ、置いてく、嫌」
奏多は私が奏多を置いて行こうとしていたのを察したんだ…
ユヅキ
「ごめん。でも、兄さんに会うの。奏多のこと、バレない自信がないよ。」
奏多
「大丈夫」
この時、奏多の言った『大丈夫』の意味を聞いておけばよかったと思う
私は奏多に連れられて南賀ノ神社に来た
ユヅキ
「……兄さんは本当にいるの?」
奏多
「こっち」
奏多は人の気配でも感じているのか、奥へと足を進めていった
一族の集会所、そこにいた
ユヅキ
「兄さん…。」
イタチ
「久しぶりだな、ユヅキ。」