第8章 カカシとの同居
•カカシside
ユヅキはもう食事を取ったと言った
でも、台所のどこを見てもそんな形跡はどこにもない
オレがそれを聞こうとした時、ユヅキは間髪入れずに散歩に行くと言って出て行った
それから2時間ぐらいしてやっと帰ってきたユヅキ
帰ってきたら質問攻めしてやろうと思っていたけど、何だか疲れているようだ
顔色が優れない
いや、むしろ悪い
だから、少しだけにして聞いてみた
カカシ
「どこ行ってたのかな?」
ユヅキ
「少し…散歩、ですよ。」
やっぱり、オレとの間に壁を作ろうとしてる
それに少し傷ついた
今まで気付かないフリしてきたけど、この子は他人との間に距離を作ってる、壁を隔ててる
カカシ
「ま!出かけるのもいいけど、夜遅くになると危ないから気をつけないとね。」
オレはやはり気付かないフリをして、この関係を崩すまいとした
ユヅキ
「すみません、以後気をつけます。」
ユヅキは猫を抱きあげて、部屋へと入ってしまった
いつか、ユヅキから打ち明けてくれるのを待つことにしよう
オレからは何も聞かないようにしよう
未来のその時まで待とう…そう心に思った