第8章 カカシとの同居
•ユヅキside
カカシさんの家を出て10分
私は人のいないうちはの土地に来ていた
ユヅキ
「奏多、いいよ。」
私がそう言うと奏多は人の姿に戻った
ユヅキ
「ごめんね、奏多。あの場所に私を運んで。」
あの場所……
私が奏多と初めて会ったところ
奏多
「わかった、掴まって。」
奏多は軽々と私を抱き上げ、私は奏多の首に腕を回した
奏多はゆっくり歩いていった
私はそのまましばらく休んだ
なぜなら、ここに来ると体調が悪くなる
輪廻眼の力が働いているのか
色んなものが見えてくるから
だからここにはなるべく来たいとは思わないけど
人のいない場所なんて他にはそう簡単に見つからないわけで
このうちはの土地しかない
立ち入り禁止ではあるが、人が寄りつかないため、都合がいい
奏多の動きが止まった
奏多
「着いた」
ユヅキ
「ありがとう、もう降ろしてくれて大丈夫。」
奏多は私を抱いたままその場に座った
奏多
「いい?」
吸血のことだろう
ユヅキ
「いいよ。しばらく出来ないかも知れないから、いつもより多くても。」
奏多は私の頭を撫でてから首に噛み付いた
それからどれくらいたったのか、わからないけど私は貧血で立てないくらいに血を吸われた
奏多
「ごめん」
ユヅキ
「いいよ、謝らないで。私は大丈夫。でも、立てないからここの土地、出るところまで連れていって。」
奏多は私の言葉を聞くと、私をオンブしてうちはの土地の出口まで行った
ユヅキ
「ありがとう。もう大丈夫。さ、戻ろ。カカシさんの家に。」
私は奏多とカカシさんの家に戻った