第8章 カカシとの同居
•カカシside
オレが風呂から上がるとユヅキはすっかり寝静まってた
ま、色々あったし当然かな
……隣の猫は本当に猫なのだろうか
違和感を感じて仕方ない
それでもユヅキから離すことは困難そうだ
なんせ、四六時中隣にいるからな
ま、それに関してはそのうちユヅキに聞いてみようかな
オレは考えるのをやめ、床についた
次の日、朝早くに目が覚めた
と、いってももうアカデミーに行くには起きていなければいけないような時間で……
ユヅキ
「あ、起きたんですね。おはようございます。もう朝食用意しましたよ。」
カカシ
「おはよう。じゃあ、いただこうかな。」
オレは起き上がって席に着いた
カカシ
「いただきます。」
ユヅキ
「すみません、あったもの勝手に使いました。」
カカシ
「あぁ、いいよ。なら帰りに買い物にでも行ってきて。」
オレは財布から金を出し、ユヅキに渡した
ユヅキ
「はい。夕食はどうしますか?」
カカシ
「君の好きなものでいいよ。」
ユヅキ
「わかりました。では、いってきます。」
ユヅキはカバンを肩に掛け、猫を抱いて出て行った
カカシ
「いってらっしゃい。」
オレはユヅキの出て行ったドアに向かって小声で呟いた
……誰かと暮らすのはやはり慣れないな
でも、あの子が少しでも気が休まる場所を作りたい
初めて会った時もそうだ
あの子はずっと気を尖らせていた
寝ている時もずっと
無意識なのだろう
きっとあの子自身も気づいてない
オレが三代目に仰せつかった任務はもう一つ
裏の任務としてユヅキを普通の女の子にしてあげること