第8章 カカシとの同居
•カカシside
護衛の名の下にユヅキと同居する事になった
とりあえず、夕食は一楽で済ませた
カカシ
「お風呂湧いたから、先に入っていいよ。」
ユヅキ
「はい。じゃあ、お先に失礼しますね。」
そう言って、彼女はタオルと着替えを持って風呂場へ向かった
この同居、深い意味はない
おそらく、大蛇丸はしばらくの間襲っては来ないだろう
ただ、三代目がユヅキの肩の荷を下ろしてあげようとしているだけなんだ
それで、オレが選出された
ユヅキの攫われていた時の事を知っているのは、襲った本人の大蛇丸、ユヅキの兄のイタチ、そしてオレだけだった
それに、首にある呪印
大蛇丸の一件が元でうちは一族は彼女を抹殺しようとしていた
それに続き、兄による一族の抹殺
ユヅキは心を休めなければならない
本人が大丈夫と言っていても、精神的にくるものばかりが揃ってる
特に大蛇丸の事だ
また、ユヅキに手を出そうとするに違いない
オレはこの子を守る義務がある
それは、任務だからとかじゃなくて、ただただ幸せになって欲しいから……
オレがそんなことを考えているとユヅキが風呂からあがってきた
大きいTシャツ一枚、髪はビショビショ
オレはユヅキを手招きした
ユヅキ
「何ですか?」
そう言いながら、歩み寄ってきた
オレはユヅキを膝の上に座らせた
ユヅキ
「だから何ですか?」
カカシ
「ま、いいから、いいから。」
オレはユヅキが手に持っていたタオルで髪を拭いてあげる
カカシ
「女の子なんだから、ちゃんとしないとダメじゃない。」
ユヅキ
「…すみません。」
ユヅキの頭は小さくて、オレの手のひらにすっぽり入ってしまう
カカシ
「はい。ちゃんと気をつけないと、ね。」
ユヅキは振り返って
ユヅキ
「ありがとうございます。」
そう言ってオレを見上げて、笑いながら言った
可愛すぎる上目遣い、反則だ…