第7章 アカデミー
•ユヅキside
次は忍術の授業
イルカ
「これから分身の術を実践してもらう。印はこの前の授業で習った通りだ。手本として誰かにやって貰おうか…、じゃあ、ユヅキ!やってみろ。」
急に呼ばれて、驚きはしたけど、とりあえずやってみた
ユヅキ
(前の授業とか言われても、私知らないんだけど…。)
なんて思いながら印を結んだ
出てきた分身の私
おぉ!
そんな声がかすかに聞こえた
イルカ
「うん、上手くできているな。」
ユヅキ
「もう解いていいですか?」
イルカ
「あぁ。」
お許しも出たところですぐに解いて、サスケの隣に戻った
イルカ先生はコツとかを話し始めた
ユヅキ
「ねぇ、奏多知らない?」
サスケに小声で話しかけると
サスケ
「そいつならその木の上で寝てる。」
サスケは1本の木を指差した
その木を見ると確かに奏多が寝ていた
よかった……
ほっと一息つく
イルカ
「サスケ!お前ならもう出来るな、手本として出てきてくれ。」
サスケは小さく舌打ちをして、イルカ先生の元へ歩いて行った
サスケも見事な分身の術を披露した
分身だけイルカ先生の元に残して、本体は私の隣に戻ってきた
イルカ
「よし、もういいぞ。各自練習してくれ。」
その一言で、生徒達はバラバラに散っていく
その中でもグループが定まっていた
女の子達のグループ、男の子達のグループがそれぞれあった
その中で1人の男の子だけは、ぽつんと立っていた
あのサスケに突っかかってた、黄色の髪した男の子だ
サスケにその子のことを聞いてみた
サスケは放っておけばいいと言ったけど
私はその子の元に行き、話しかけた
ユヅキ
「私はユヅキ。ねぇ、君の名前は?」
その子は私を一瞬睨んでから、目をそらした