第5章 二人の決意
•サスケside
居残って手裏剣投げてたらだいぶ遅くなっちゃったな…
サスケ
「!」
満月の方向にあった電柱の上に何かが居たように感じた
そして目線を前へ戻した時、目の前は死体が転がっていた
サスケ
「な…何だよ……、これ。」
(何なんだよ‼︎……いったい⁉︎)
オレは家へと走った
一心不乱に走った
ユヅキ…兄さん…みんな、無事でいてくれ‼︎
家に着いて、靴を急いで脱いで、奥の部屋へ向かった
サスケ
「父さん!母さん!」
オレが叫んだら、中から声が聞こえた
フガク
「サスケ…来てはならん!」
父さんの声
でも、オレはゆっくりと扉を開けた
最初に目についたのは父さん達の遺体
サスケ
「父さん‼︎母さん‼︎」
そして、暗闇でようやく見えるようになった兄さんと、兄さんにお姫様抱っこされているユヅキ
サスケ
「‼︎ 兄さん!…兄さん‼︎兄さん‼︎父さんと母さんが‼︎なんで!どうして‼︎いったい誰がこんなこ…」
オレが喋ってる途中で手裏剣が飛んできて、オレは少し腕が切れ、後ろの扉に刺さった
イタチ
「愚かなる弟よ………。」
サスケ
「…………⁉︎」
兄さんがそう言って、目を開けた瞬間、オレは兄さんの幻術にかかった
オレはうつ伏せに倒れる
サスケ
「…どうして……兄さんが…?」
イタチ
「己の器を量る為だ。」
その一言で、オレは兄さんが家紋に向けてクナイを投げた時のことを思い出す
サスケ
「………器を量る…?それだけ…それだけ…の為に…皆を殺したって…いうのか…?」
イタチ
「それがじゅうようなのだ。」