第5章 二人の決意
•イタチside
オレはうちは一族の者を全員殺した
そして家に戻ってくると奥の部屋の前にユヅキが呆然と立っていた
イタチ
「ユヅキ、何をしているんだ?」
オレが声を発した瞬間、ユヅキはこちらを向いた
そして、奥の部屋の扉が開いて、ユヅキは手を引かれて
オレの視界から一度消える
オレはそれを追い、部屋に入った
そして見たのは父に首を絞められ、クナイを突きつけられているユヅキの姿
母はユヅキの腕をおさえてる
必死に抵抗しようともがくユヅキ
オレはとっさにクナイを出して父の首の少し横に向けた
イタチ
「ユヅキを離して下さい。」
ユヅキ
「に………さ…ん…………。」
ユヅキは涙を流しながら、俺を呼んだ
これ以上、苦しめたくない
オレは万華鏡写輪眼を開眼し、ユヅキに幻術をかけた
途端に眠りについたユヅキ
どうやら、成功したらしい
フガク
「イタチ、何をした…。」
イタチ
「少し眠ってもらっただけだ。」
そして、オレは父の隙をついて、ユヅキを抱き上げて距離を取った
フガク
「油断しすぎたな。イタチ、ユヅキを渡せ。」
イタチ
「そんな事はしない。ユヅキとサスケだけは守ると決めたんだ。」
ミコト
「! ……そう。じゃあ、イタチ、二人をお願いね。」
そう言って母は自らクナイで腹部を刺した
フガク
「⁉︎」
刺しどころが悪かったのか、すぐに仰向けで倒れた
フガク
「……もう一族の皆は始末したのか?」
イタチ
「……はい。」
フガク
「そうか……。サスケとユヅキを頼んだぞ。」
イタチ
「はい。」
オレは目を瞑った
その時、サスケが帰ってきた
フガク
「イタチ、早くしろ。」
サスケ
「父さん!母さん!」
オレは父をクナイで刺し殺した
フガク
「サスケ…来てはならん!」
父はその言葉を最後に息を引き取った