第5章 二人の決意
•ユヅキside
サスケが家を出てから、しばらくして父さんと母さんが部屋に来た
ミコト
「少し家を開けるけど一人でも大丈夫よね。」
母さんは近くにきて、私の額を触れた
ミコト
「うーーん。やっぱり熱いわね。今日は大人しく寝てなさい。帰りに何か買ってきてあげるから。」
そう言って母さんと父さんは出かけた
暇だ……一人でいると色々と考えてしまう……
さっき、母さんに触れられた時、また見えた
私が父さんに片手で首を絞められ、もう片方の手でクナイを向けられていて、母さんは私の両腕を強く握ってた、という場面
見てしまった
一瞬、動揺しそうになったけど、大丈夫だったかな?
バレてないと思いたい
でも……このことが本当なら私は近いうちに死んじゃう
ユヅキ
「ぃゃ……。怖い……。」
私は泣きながら言った
ユヅキ
「もう、誰かが死ぬのは見たくない……。私自身も……。」
人の死が大蛇丸の所為でトラウマとなっている私
ユヅキ
「父さんと母さんは何かをしようとしてる……。それは二人だけの話じゃない。一族の大人みんながそんな感じ……。またたくさんの人が死んでしまう……。」
私は一族の変化に気付いていた
父も母も他の大人も表面化では変化はないが、ふとした時に見ると、以前とは違うようにしか見えなかった