第5章 二人の決意
•サスケside
母さんが自分を指さして笑って言った
ミコト
「でもここだけの話…私と話すときはアナタのことばかり話しているのよ…父さん」
母さんの言葉にオレは驚いたけど、それと同時になんだかうれしかった
ミコト
「ただあの人…いつもムスッとしていて不器用だからね。」
そう聞いてオレは少し安心?した
父さんはオレのことちゃんと見てくれてたんだ……
オレが喜びに浸っていたら、父さんが扉を開けて入ってきた
母さんは父さんとオレにお茶を出して、食器を片付け始めた
サスケ
(…でも、父さんと兄さんの間に何があったんだろ……。)
あの時の父さんを見る兄さんの目…、ただの写輪眼じゃなかった……。それに…。
オレはふと父さんに話しかけた
写輪眼のことについて聞いてみた
万華鏡写輪眼、父さんはそう言った
じゃあ、(ユヅキのあの目は?)ふと思ったオレは父さんに言った
サスケ
「この前、ユヅキが眼帯外してるの見たんだけど、ユヅキのあの目は何なの?」
オレの質問に父さんは驚いていた
フガク
「そうか、サスケも見たのか…。あの目はおそらく輪廻眼……。あの目は危険だ、何ができてもおかしくない。」
父さんはそう言ってお茶をすする
その後は何も言わなかった
だから、オレは兄さんのことについて聞いてみた
サスケ
「父さん、どうして兄さんはオレのこと構ってくれないの?弟なのに……。」
父さんは一回、目を閉じてから開けて言った
フガク
「…………。あいつは少し変わっている…。馴れ合うのを好まないタイプなんだよ。」
サスケ
「でも、ユヅキとは仲良いよ…。どうして?」
フガク
「さあな…。親のオレにも読めん奴だからな…アイツは…。」
兄さんに相手にしてもらいたい…って感じで話したのに反対しないな、父さん……
それにユヅキについてはいつも通り触れてこない
父さん、ユヅキのことはどう思ってるんだろう……