第5章 二人の決意
•サスケside
ユヅキが里に戻る前に起きたシスイさんの事件、あの日から兄さんが以前の兄さんじゃない気がする時がある
ユヅキが戻ってきてからは昔に少し戻った感じがしたのに……
オレは兄さんに手裏剣術を教えて貰おうと兄さんの所に行ったのに、兄さんは“許せサスケ”と額をこづいて行ってしまった
でも少し安心した
やっぱり兄さんは昔のままだ…
それから、朝ごはんを食べるために居間に行った
サスケ
「母さん…。」
ミコト
「!」
サスケ
「父さんは兄さんやユヅキやオレのこと…本当はどう思ってんのかな…。」
ミコト
「…どうしたの急に…?」
サスケ
「……この前…父さん、オレのことを『さすがオレの子だ』って言ってくれたんだ。」
母さんはずっとオレの方を見て話を聞いてる
サスケ
「いつもは兄さんにそう言ってたし、昔はユヅキによく言ってた…だからすごいうれしかったんだ。」
ミコト
「そう…良かったじゃない。」
サスケ
「でも…最近、父さんと兄さんの仲が良くないし、ユヅキが里に戻ってから父さんはユヅキと目も合わせようとしないし…。…………。」
ミコト
「………。」
サスケ
「オレはただ、兄さんやユヅキの代わりなのかなって…。」
ミコト
「………ふー…。
兄さんは兄さん、ユヅキはユヅキ、アナタはアナタよ。父さんはいつもあなた達のことを心配してるわ。」
サスケ
「じゃあなんで兄さんばっかり…‼︎」
ミコト
「………そうじゃないわ。ただ父さんは一族の代表として……うちは一族を守らなきゃいけない立場にあるの。」
サスケ
「それが…なんなの?」
母さんの言っていることが難しくなった
ミコト
「ユヅキは才能の開花が早すぎただけ、イタチはアナタよりも大きくて先輩なだけ…その分一族の為の仕事を任されるようになるでしょ
父さんはその仕事の監督役だから……どうしたってその目がイタチに行きがちだったのかもしれないわね。」