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うちはの少女

第5章 二人の決意




しばらく経っても、まだユヅキを抱いているイタチ

イタチ
「ユヅキ、今日はこの部屋からあまり出ないようにしろ。」

ユヅキ
「う、うん。」

イタチが急に真面目な声で話し出したため、少し驚いたユヅキ

イタチ
「風邪でも引いたのか、少し熱っぽいな。サスケにも付いて行ってはダメだからな。」

ユヅキ
「うん、わかったよ。」

ユヅキの返事を聞いたイタチは笑って頭を撫でて

イタチ
「よし、いい子だ。」

と、言った

ユヅキは嬉しくって顔が緩む

でも、その瞬間、脳裏に何かが流れる

それは暗闇の中で血に染まっているイタチの姿

そんなものを見てしまいユヅキは抱きしめられていたが、イタチから離れて、イタチを見つめた

イタチ
「ユヅキ?」

イタチはユヅキに見つめられて、どうしたのかを聞こうとした

だが、急にユヅキがイタチの膝に乗り、抱きついた

それはもう力いっぱい

イタチ
「ゆ、ユヅキ?どうしたんだ?」

急なことで少し慌てるイタチ

ユヅキ
「兄さん。何をしようとしてるのかは、わからないけど、無茶はしないで…。」

少し弱々しい声のユヅキ

イタチ
(心配をかけてしまったか……。本当にユヅキは心優しい子だ。)
「大丈夫だ、俺にはやるべきことが山ほどあるからな。例え、それを全て捨ててもユヅキは守るさ。」


そう言ってイタチはユヅキを下ろし、「いい子にしてるんだぞ。」と言って、部屋から出て行った





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