第20章 サスケと大蛇丸
サクラ
「私にはこの里を飛び出していくなんてできないことだったから、それが出来たユヅキはすごいと思うし、尊敬するわ」
ユヅキ
「そんなことないよ。その時の私にはそれしか出来なかったんだよ。」
ユヅキは本を手に取り、パラパラとページをめくった
サクラ
「…ユヅキって案外普通の女の子らしいところもあるのね!少し安心したわ!」
サクラは目当ての本を手に取り、ユヅキに笑いかけた
ユヅキ
「え?」
持っていた本を閉じ、サクラの方へと顔を向けるユヅキ
サクラ
「だってユヅキってもっと大人びていて、それでいて感情が薄いんだって思ってたのよ。」
ユヅキ
「そうなの?」
サクラ
「初めてアカデミーであった時もサスケくんにしか関わろうとしてなかったように見えたし、好んで人と話そうとしてなかったしね。あ、でも今は違うわよ?とっても仲間思いでとても優しくて、それでいて優秀」
ユヅキ
「そっか、そんな風に見えてたんだ…。買い被りすぎだよ。私はそこまでいい人じゃないよ?…あれ?あの人…」
サクラ
「サイじゃない?」
本を持ったサクラとユヅキはサイを見つけ話しかける
サクラ
「画集でも探しに来たの?」
サイ
「サクラさん…」
サクラ
「紹介してなかったわよね?ほら、ユヅキ」
ユヅキ
「うちはユヅキ、サスケは弟で第七班所属。よろしくね?」
サイ
「サイと言います。」
サクラ
「これから私達とナルトでカカシ先生のお見舞い行くんだけどサイも一緒に行かない?」
サイ
「カカシ、先生…」
ユヅキ
「良い人だよ。ちょっと時間にルーズだけど」
サイ
「行っても良いかな?」
サクラの提案により3人でナルトの元に向かった