第20章 サスケと大蛇丸
ユヅキはこれまで課されていた任務の報告がおわり、その任を解かれ、しばらくの療養を命じられた
その後、ユヅキが里を出た後の世間話も軽くあり、ユヅキはカカシが寝込んでいると聞いたが、あまりに長く滞在していたためか、あたりはすっかり夜になっていた
ユヅキ
(顔を出すべきなんだろうけど、もうこんな時間だし明日伺ったほうがいいよね…。それより先に部屋を片付けなきゃ、休めないわ…)
サスケと暮らしていた家に行った
玄関を開けると少し埃っぽくてむせ返る
その音を聞き先に帰っていた奏多が出て来る
奏多
「おかえり。」
ユヅキ
「ただいま。久しぶりに帰るとこんなに埃まみれになってるなんて…。もう少し早く切り上げるべきだったかな…?」
奏多
「片付け?手伝う?」
ユヅキ
「うん。お願い。」
そうして2時間ほどで全ての部屋を2人で掃除し片付けた
ホッと一息つきベッドに座り込んだユヅキに奏多は頭を撫でた
奏多
「…」
何も言わず頭を撫でる奏多に対しユヅキは不思議に思ったが、彼なりに自分を気遣ってくれているのだとわかった
ユヅキ
(サスケのこと、何も聞かないってことは多分察してるんだね…。だから私に何も言わないんだね)
奏多の優しさに少し笑みを浮かべ見上げる
ユヅキ
「ありがとう、奏多。さ、疲れたし早く寝るとしましょう!」
手をパンッと叩くと立ち上がってお風呂へと向かった
ユヅキ
(久しぶりにまともに入浴するなぁ…)
サスケを探す2年の間、簡易の宿や野宿が大半で宿といっても本当に寝るだけの狭い場所で風呂など設備されてなどいなかった
数回、有り金を叩いて温泉宿に泊まったくらいだった
ユヅキ
「前のアジト見つけてからは野宿しかしてなかったし…」
(…2週間ほどぶりかなー?でも浴槽に浸かるのは1年ぶりぐらい?)
なんて呟いたり考えたりしながら久々の入浴を楽しんでいた