第20章 サスケと大蛇丸
サスケが眠りについたころサイはサスケの部屋へとたどり着いていた
鳥獣戯画の蛇をサスケにゆっくりと近づけさせていく
サスケ
「…誰だ」
サイ
「バレちゃいましたか…。でも、ボクはもう先手を取ってる」
サスケ
「目的は何だ」
サイ
「ボクは君を木ノ葉へ連れ帰る!…ボクは彼が必死にたぐり寄せようとしてるキミとのつながりってのを守ってみたいんだ」
サスケ
「つながり…?そんなことの為にオレの眠りを邪魔したのか…」
サスケは即座にユヅキを抱きしめて強引にサイの術を振りほどき部屋を破壊した
サイ
「ぐっ…」
地上に立っているサスケを見上げるサイ
走ってきてサイの襟を掴みかかるサクラ
サクラ
「アンタ!私たちを何回裏切れば気が済む「サクラか」
名前を呼ぶ声に顔を向ければ、追いかけた人がいて思わず、サイを掴んでいた手が離れる
サクラ
「サスケ、君…と…」
サクラの声にナルトも急いで走り出す
ナルト
「サスケ…とユヅキ?なのか?」
サスケ
「ナルトか…お前までいたのか。ユヅキといい…。ならカカシもいるのか?」
ヤマト
「カカシさんじゃなくて残念だけど、ボクが代理だ。これからカカシ班は君を木ノ葉へ連れ帰る」
ヤマトは歩いてサスケの前に姿を現した
サスケ
「カカシ班か…ユヅキが単独でオレを追っていたのは知っていたがまさかお前たちもとはな…」
サイが背中の刀を抜きサスケに向けた
サスケ
「そいつがオレの穴埋めか?ナルトとオレのつながりを守りたいだの何だの言ってたが…またぬるい奴が入ったもんだな」
サイ
「確かにボクの極秘任務はサスケ君の暗殺だった…でも今は自分の考えで動きたい。ナルト君が思い出させてくれそうなんだ…ボクの昔の気持ちを…とても大切だった気がするものなんだ…。ボクにはまだハッキリとはわからない。けどサスケ君にはわかってるはずだ。」
サスケ
「あぁ。分かってた。だから断ち切った。ユヅキがいればいい…。オレには別のつながりもある…兄との憎しみっていうつながり、ユヅキとの家族のつながりがな…。いくつものつながりは己を惑わせ最も強い願い、大切な思いを弱くする」