第20章 サスケと大蛇丸
ユヅキside
サスケがあの時の私と同じような感じで大蛇丸に拘束されているとは考えられない
でも、大蛇丸のことだから部屋を与え、そこからはなるべく出さないようにはするはず
それならサスケの匂いが強いところがサスケの部屋となるはず
奏多
「200メートル先に4人いる。大蛇丸、…サスケ、他2人。」
ユヅキ
「サスケの匂いが一番する場所、わかる?」
奏多
「…わかるけど。」
ユヅキ
「言いたいことはわかってる。でもおねがい」
奏多は匂いを追うなどは専門外だった、でも今はそれに縋るしかない
奏多
「わかった」
ユヅキ
「ありがとう」
奏多は小さく頷くと目を閉じて、一気に空気を吸いこみ、指を差した
ユヅキ
「案内できる?」
奏多
「サスケ今いないけど?」
ユヅキ
「いいの。サスケの部屋ならそこまで大蛇丸が入ってくることもないでしょ?」
奏多
「わかった」
奏多に連れられ、サスケの部屋まで来てしまった
ユヅキ
「ここが…。」
扉を開けると薄暗く、奥にベッドと見られるものがあるくらいで他には特に何もなかった
奥へと足を進めて行くと扉が完全に閉まり何も見えない状態になってしまう
ユヅキ
「しまった!」
奏多
「足音聞こえる」
ユヅキ
「奏多は戻って!いざとなったら、戦うしかないか…」
奏多
「わかった」
奏多は私の言う通りにその場から消えた
段々と大きくなってくる足音に身構えながらも、じっと足音が消え去るのを待ったけど、どうやらこの部屋に用事があるらしい
誰だ…
扉が開き、入ってきた人物と目が会った瞬間
ユヅキ
「サス…ケ……」
まるで私がいるのがわかっていたかのように写輪眼に変わったサスケの眼
迂闊にも見てしまい、私は幻術をかけられ意識を失った