第19章 小話
サクラ
「そういえば、ちょっと前の話だけどサスケくん家にカカシ先生からの伝言伝えに行ったとき、ユヅキいなかったね。私てっきりサスケくんと一緒なんだと思って、あの時サスケくんにユヅキに伝えといてって言っちゃった。」
ユヅキ
「あ、たぶんあの時だ!」
イノ
「あの時って?」
ユヅキ
「その日ちょうどサスケの家に向かってたんだよ。でも、着いたらサスケが変な顔しててどうしたのって聞いたら、サクラちゃんがね私が家に来るの知ってたって言っててどうしてだろうねって話をしたの!」
サクラ
「知らなかった。」
下を向いてしょんぼりしているサクラにユヅキは手を取って下から顔を覗き込んだ
ユヅキ
「私も話そうとしなかったし、そんな顔しないで?」
サクラ
「…////」
イノ
「こりゃあ、天然タラシね…」
顔が真っ赤なサクラとその様子を見て小さくこぼすイノ
ヒナタ
(すごいなぁ…ユヅキちゃん。)
ユヅキ
「そう!私もね、聞きたいことがあったの、ヒナタちゃん」
そう言ってヒナタの隣に座り話し出したユヅキ
一方ユヅキがいた席に移動したイノと今もなお下を向いたままのサクラ
サクラ
「一瞬ユヅキが王子様に見えた…」
イノ
「アンタってばサスケくんだけじゃなくて、ユヅキにも弱いのね。」
サクラ
「時々サスケくんとユヅキが揃って笑ってる時があるんだけどホントに二人とも可愛すぎるから…」
イノ
「わからなくもないけど、アンタとことん重症ね…」
話が盛り上がっているユヅキとヒナタに聞こえないところでそのような話があったのはユヅキが知る由もなかった