第18章 里抜け
数日後、ユヅキが目覚めた
ベッドの傍らにいた奏多はユヅキが目覚めたのに気が付くと優しく頭を撫でた
奏多
「ユヅキ、火影が呼んでる。」
ユヅキ
「…そう。用意するよ」
奏多
「もういいのか」
ユヅキ
「…うん。もう平気」
ヘラっとした顔で返事を返したユヅキは起き上がり身支度をし、それが整うと早速綱手の元へと向かい始めた
道中、奏多にごめんと一言謝られたユヅキは何のことかわからなかったが深くは聞こうとしなかった
執務室に入ると綱手が窓から外を見ていたが、ユヅキを見ると驚くと駆け寄った
綱手
「ユヅキか。もう体の方は大丈夫なのか?」
ユヅキ
「はい。ご心配をおかけしてしまい申し訳ございませんでした。」
綱手
「いや、いいんだよ。あんたはアタシの弟子なんだから。弟子が師匠に心配されるのは普通なんだよ。…顔色もすっかり良くなって、本当に良かったよ…」
ユヅキ
「ありがとうございます」
綱手
「さて、ここへ呼んだ訳を話すよ」
綱手はそこでユヅキに任務についてもらうことを話した
綱手
「標的は大蛇丸だ。奴のアジトを探し、サスケ奪還をお前に命じる。その為長期の里外による任務になる」
ユヅキ
「…はい。」
表情に陰りが見えるユヅキに綱手もつい戸惑ってしまう
綱手
「…嫌なら辞退してもいい。大蛇丸に関わることである為、この任務は極秘扱いになり、詳細はアタシしか知らないことになる」
ユヅキ
「…行きます。行かせてください。」
綱手
「わかった。大蛇丸のことについては自来也が一番知っているだろう。準備が整い次第、出立せよ。」
ユヅキ
「はい。では、失礼します」