第4章 救いと願い
ユヅキside
ユヅキ
「ここ……どこ…?」
目が覚めたらそこには知らない風景が広がっていて、久しい感じがした
ユヅキ
(身体が私の意のままに動いてる…。……そうだ、兄さんが大蛇丸のアジトにいて、それからどうなったの……?)
ふと首もとに触れてみると包帯が巻かれていた
ユヅキ
(呪印を隠すためなのかな……。)
辺りを見ても人はいなかった
ユヅキ
(誰もいない。)
ここは何処なのか知る必要がある……そう思って、ベッドから出て部屋を動き始めた
部屋の中にある洗面台のある鏡をふと見た
そこに写る私は前とは少し違った
ユヅキ
「え?」
その眼は薄い紫色で波紋模様に黒い勾玉模様が入っていて、なんだか不気味な眼
ユヅキ
(何なの?この眼……。)
鏡と睨めっこしていると部屋のドアが開いた
ミコト
「ユヅキ……?」
そこには母さんが驚いた顔をして立っていた
そして、私に抱きつく
ミコト
「ユヅキ……!」
母は私の頭を優しく撫でる
でも、その時何かの映像が脳裏を横切った
+++++++++++++++++
ミコト
《ユヅキは殺すべきだわ‼︎あの大蛇丸に捕まっていたのよ⁉︎》
フガク
《分かってる。だが、落ち着け。輪廻眼を開眼したのか、移植なのかは知らんが、あのままにしておいては危険だ、殺すべきだろう。だが、あいつがうちはに付くというなら殺す必要はない、利用するまでだ。》
ミコト
《でも、あの子は……。》
フガク
《分かっている。輪廻眼は厄介だ。会合で話し合う必要があるな。》
++++++++++++++++++
急に怖くなって、母さんを突き飛ばす
頭がまだうまく働いてくれない
でも、なぜかわかった
それは本当の事になるだろうと
怖くなって、気付けば、意識が飛んでしまった