第4章 救いと願い
それから数日経ってようやくユヅキは目を覚ました
ユヅキ
「ここ……どこ…?」
ユヅキは少ししてから自分が身体を動かせていることに気付く
ユヅキ
(身体が私の意のままに動いてる…。……そうだ、兄さんが大蛇丸のアジトにいて、それからどうなったの……?)
とりあえず周りを見渡す
ユヅキ
(誰もいない。)
ベッドから出て部屋を動き始める
そして洗面台にある鏡を見た
ユヅキ
「え?」
ユヅキは驚いた、伸びた前髪の間から見えた右眼がおかしい事に
その眼は薄い紫色で波紋模様に黒い勾玉模様が入っていた
ユヅキ
(何なの?この眼……。)
鏡と睨めっこしていると部屋のドアが開いた
ミコト
「ユヅキ……?」
そこには驚きを隠せないミコトが立っていた
そして、ユヅキに抱きつく
ミコト
「ユヅキ……!」
ユヅキの頭を優しく撫でるミコト
だが、
ユヅキ
「いや!離してッ‼︎」
ユヅキはミコトを拒んだ
ミコト
「ユヅキ?どうしたの⁈あなたのお母さんよ?」
どうして?と言いたいような顔をしてユヅキを見るミコト
ミコトは恐る恐るユヅキに近づこうとする
ユヅキ
「来ないで‼︎」
ユヅキは大きな声で叫んだ
ミコト
「あぁ、混乱しているのね…。大丈夫よ、落ち着いて。」
ユヅキをなだめるミコト
ユヅキ
「何で……?何がどうなって……?」
一人言を言い出すユヅキ
ミコト
「落ち着きなさい、ユヅキ。」
そう言ってユヅキの肩を掴んだ
ユヅキはビクッとしてミコトの顔を恐る恐る見た
ユヅキ
「どうしてなの……?」
そう言い、ユヅキは倒れ込んだ