第18章 里抜け
カカシ
「何ですって!」
執務室に大きな声が響いた
カカシ
「それじゃあ新米達だけでサスケを…」
綱手
「仕方ないだろ、里の状況が状況なんだ。それに必要最低限の手は打ってある」
大きく溜息をつくカカシ
カカシ
「まさかユヅキまで…」
綱手
「いや、ユヅキはほぼ仮死状態だ。病院にいる」
カカシは顔色を変えた
カカシ
「どういうことですか、ユヅキは今どこに?」
綱手
「呪印が関係しているんだろう。心臓は軽くだが動いているが自発呼吸は皆無に等しい。今は木ノ葉病院の集中処置室だ」
カカシは踵を返した
綱手
「お前の任務はもう決まってんのよ!」
カカシ
「まぁ、すぐ用済ませて戻って来ますんで…、ご心配なく」
それだけ言うとカカシは部屋から出て行った
向かった先は木ノ葉病院
カカシ
「ユヅキ!」
病室の戸を開け、勢いよく呼んだが、そこに元気な姿はなかった
身体には色々と繋がれており、呼吸器もあった
カカシ
「…ユヅキ。いってくるよ」
カカシはユヅキの額にキスをした
すると、顔が真っ赤になった
カカシ
「?どういうことだ?」
すると、ユヅキの目が開いた
ユヅキ
「本体の私はもうここにはいません。サスケを追っています。」
そういって音を立てて消えた
カカシ
(分身だったのか…よかった)
カカシは鳴り始めたアラームを他所に窓から出て、サスケを追った