第4章 救いと願い
その夜イタチは椅子に座り、窓側にもたれかかって眠ろうとしていた
サスケは病室のソファで横になっていた
なかなか寝ることができない二人
サスケ
「ねぇ、兄さん。ユヅキの目が覚めたら前みたいな楽しい生活が待ってるのかな?」
サスケの問いにイタチは何と答えていいのかわからない
イタチ
「……………。」
サスケ
「兄さん?」
イタチ
「わからないな。」
起き上がってイタチの方を見るサスケ
サスケ
「どうしてなの?」
イタチ
「サスケ、人はいずれ変わってしまうんだ。もうあの時とはもう違うんだ……。」
サスケ
(兄さん……。)
イタチの悲しげな顔を見て何も言えなくなったサスケは、静かに横になり、そのまま目を瞑った
サスケ
(ユヅキ……早く前みたいに一緒に修業しようよ……。)