第17章 帰郷と波乱
ユヅキside
ユヅキ
(この方法は極力使いたくなかったんだけど仕方ない、か。)
アスマさんの隣に移動し、ほかの二人から見えないように眼帯をずらし、アスマさんの名を小さく呼んだ
私のほうを見たアスマさんと眼を合わせた
アスマ
「お前…」
ユヅキ
「ありがとうございました。ちゃんと見ることができて助かりましたよ。」
ガイ・紅
「!!」
二人が驚いている中、私は眼帯を付け直した
紅
「何をしたの!?」
ユヅキ
「秘密ですよ。アスマさんももう忘れてしまいますよ。」
いつまでも驚いた顔をしているアスマさんに紅さんは揺さぶって声をかけた
アスマ
「あぁ、紅か…。オレは今何をしていた?」
ユヅキ
「そういうことです。さて、兄の出現についてお聞きしますか。」
そこから、兄さんが現れたことを説明してもらった
目的を除いて
ユヅキ
(アスマさんの意識に潜り込んだ時に見えた分だけでも十分わかった。問題はサスケが兄さんに会ってしまうことだ。サスケを探して近くにいるべきか…?)
考えているとサスケがカカシさんを訪ねてきた
サスケ
「…どうしてカカシが寝ている?それに上忍ばかりが集まって何をしてる…いったい何があったんだ、ユヅキ。」
ユヅキ
(絶対聞かれると思った…)
にっこりと笑って誤魔化そうとした
ユヅキ
「何でもないよ。カカシさんは写輪眼の『あのイタチが帰って来たって話はホントか!?しかもナルトを追ってるって……』
突然入ってきた山城アオバによってサスケに知られてしまった
それを聞いたサスケは部屋を飛び出て行ってしまうし…
ユヅキ
「あぁ…もう!!」
思わずでたため息と苛立ちの言葉を吐いて、私はサスケを追って部屋を飛び出した