第16章 本戦と木ノ葉崩し
ナルトの活躍で我愛羅は目を覚まし、狸寝入りの術も解け、我愛羅との勝負も付いた
我愛羅が倒れこんだ直後、サクラを縛っていた砂がさらさらと崩れ、落ちたサクラをユヅキがキャッチした
ユヅキ
「…気を失ってるだけみたいね。よかった…。奏多!!」
ユヅキは待機させていた奏多を呼びサクラについているように頼み、ナルトのところへと向かった
ユヅキ
「!?サスケがなんで…」
ナルトのところにはすでにサスケがいてナルトは気を失っており、我愛羅の方にはテマリとカンクロウがいた
我愛羅
(愛情…か、いつかはオレにも…。)
ユヅキ
「ようやくわかってくれたんだね…、我愛羅くん。」
我愛羅
「ああ、お前の言っていたことが今なら分かるような気がする…。ヤメだ。」
我愛羅の一言でカンクロウは我愛羅を担ぎ砂の三人は去っていった
ユヅキ
「さぁ、里に戻ろう。サスケはナルトくんをお願いね。私はサクラちゃんを運ぶから。」
サスケ
「…あぁ。」
パックンの誘導で奏多、続いてサクラを背負ったユヅキ、その後ろをナルトを担いだサスケの順で里へと急いでいた
サスケは今回のことでユヅキが戦わなかったことを疑問に思っていた
サスケ
(ユヅキなら、ナルトにここまでさせなくても一人で我愛羅を倒せたはず…なのになぜ何もしなかったんだ?それともほかに何かわけでも…。)
前を行くユヅキをじっと見つめるサスケに当のユヅキは気づかぬふりをしていた
ユヅキ
(なんかサスケからの視線が痛いなぁ…。そんなことより残してきた影分身が消えてないということはまだ三代目は…。それにカブトをまだ足止めできているということか…。)
「!!」
サスケ
「ユヅキ、どうしたんだ?」
一瞬の変化を見逃さなかったサスケはユヅキに尋ねたがユヅキからはあいまいな返事しかなかった
ユヅキ
(終わったんだ…。)