第16章 本戦と木ノ葉崩し
ユヅキside
ユヅキ
「!!」
数人の気配を察知できた
奏多
「もうすぐそこ」
ようやく、たどり着いた
まずは、隠れて観察しないと…
変化している我愛羅くん、それを見ている砂のくノ一、倒れこんでるサスケと木に砂で縛られてる気を失っているサクラちゃん、我愛羅くんに挑んでるナルトくん
苦戦してるみたい…ね
あ、口寄せした
出てきたのは小さな蛙でまたその間に変化している我愛羅くん
完全体…、狸寝入りの術…?今、あの女の人が心の中で漏らした言葉
やはり、我愛羅くんの中にはナルトくんの中と似たようなものがあるってこと?
ナルトくんが頑張ってるところ悪いんだけど、サスケの呪印を封じることから始めた方がいいかな
ユヅキ
「奏多はここにいて。」
早速、サスケのところへ行き、サスケを起こして座らせた
サスケ
「ユヅキ、か…。どうして…?」
ユヅキ
「じっとして…。呪印を封じさせて。」
印を結んで、サスケの呪印を封じる
サスケ
「ナルトは…。」
ユヅキ
「今、戦ってる。それより…、もう呪印は使わないで。」
こう言えば、サスケはきっと罪悪感をいだきながらも使わざるを得ないようになるはず
サスケ
「…。」
後ろで爆発音が聞こえ振り返ると、ナルトくんがこちらへと飛んできていた
ユヅキ
「おっと、危ない。」
サスケにぶつかりそうになったナルトくんをお姫様抱っこで受け止めてしまった
ナルト
「……。なんでこんな格好でキャッチするんだってばよ!?」
顔を真っ赤にして暴れだしそうなナルトくんをそっとおろしてなだめた
ユヅキ
「まあまあ、怒らないで。サスケと事故らなくて済んだんだから、ね?」
サスケ
「鼻の下伸ばしてんじゃねーぞウスラトンカチ。」
ナルト
「なっ、のばしてねーってばよ!!!」
サスケの一言で口論となる二人を静かに見守る私