第16章 本戦と木ノ葉崩し
ユヅキside
時は遡って分身ではない本体の私は、サスケ達の後を追っていた
ユヅキ
「…ちょっと遅れただけで痕跡ってこうもわからなくなるものだっけ?」
奏多に頼ることはしたくなかったけど、違う方向に向かって進んでしまったら追いつくのが遅くなってしまう
親指の腹を嚙み千切って、奏多を口寄せした
てっきり猫の姿で出てくるものだと思っていたけど人の方だった
奏多
「…。サスケ?」
さすが、よくわかってる
ユヅキ
「サスケを追ってるの。手伝って?」
奏多は頷いて、こっち、と指さして走り出した
途中、アスマ先生とシカマルくんとすれ違った
こっちであってたみたいだね…
急がないと…
私は奏多と視線を交わして、速度を上げた
しばらく走っていると、人の気配が少し先から感じた
人数は二人?
…気づかれないようにサスケの方へ向かっていく
またしばらく走っていると、首に痛みを感じ失速しうずくまる
サスケが呪印の力に頼ったみたいだね…
奏多
「ユヅキ!?」
ユヅキ
「だ、いじょう…ぶ。弱くなってきた、から」
呪印の痛みが弱くなったってことはサスケが倒れた?それとも自力で抑えたのかな…?
ユヅキ
「よし、スピードを落とせば動ける。行こう。」
奏多
「…わかった。」
今の間、奏多絶対納得してないね…
でも、サスケの為なの
だから、私は進む、すべては…