第15章 中忍選抜第三次試験
三代目
「一瞬だけ見せた姿とは何のことじゃ?」
ユヅキはカブトが病室に来た時のことを詳しく話した
ユヅキ
「カブトに窓から投げられた時はもうダメかと思いました。そして、目を覚ませばベッドの上でした。」
話し終わると三代目は少し考え始める
三代目
「…。」
アンコ
「火影様!今すぐにでも中忍試験を中止させましょう‼︎このまま続けていては火影様も危険に晒されます!」
カカシ
「大蛇丸が中止するな、と言っているのに中止するとなるとそっちの方が危険となるはずです。相手はあの大蛇丸、何を仕出かすのか全くもってわからない。下手に動くのは危険です。」
アンコとカカシの意見はほぼ反していた
アンコはカカシに睨みを利かし、カカシは三代目をじっと見つめていた
三代目
「…ハヤテ、お主はどう思う?」
ハヤテ
「私はこのまま試験は続けるべきだと思われます。」
三代目
「うむ。ユヅキはどうじゃ?」
アンコ
「ちょっと待ってください、この子はまだ下忍ですよ?」
カカシ
「彼女の実力は上忍にも劣らないほどだよ、いつもは本気を出していないだけで。…少なくともユヅキの方が呪印を扱うのは上手いしね。」
カカシはほんの少しアンコの方へと目線をやり、元に戻す
アンコ
「っ‼︎あのねェ‼︎」
アンコはカカシに向かって突っ掛かって行こうとしたが、間に入ってきたハヤテに止められた
ハヤテ
「お二人とも、いい加減になさって下さい。」
そんな様子に三代目はため息をつく
三代目
「…。アンコとカカシはもう外へ。」
その言葉でアンコはカカシに舌打ちをして部屋を出て行った
カカシ
「じゃ、失礼します。」
カカシもアンコに続き出て行った