第15章 中忍選抜第三次試験
予選が行われてから1週間が経った
ユヅキはようやく退院許可が下り、三代目に呼ばれ火影の執務室に来ていた
そこには、ユヅキの担当上忍のカカシ、二次試験の試験官であったアンコ、三次試験の予選の試験官であったハヤテがいた
三代目の正面左にいるカカシの隣へと足を進めたユヅキ
三代目は腰掛けており、その手前に2人の試験官が立ってこちらを向いていた
三代目はユヅキの身体の具合などを少々気にかけると早速本題に入った
三代目
「今回呼んだのは他でもない。大蛇丸に関することじゃ。」
ユヅキ
「はい。承知しております。」
三代目
「二次試験において、大蛇丸の介入があったのは真か?」
ユヅキ
「はい、試験開始の直後です。」
三代目
「戦ったのか?」
申し訳なさそうな顔をする三代目
ユヅキ
「はい。冷静さに欠け、サスケに傷を負わせ逃してしまいました。申し訳ございませんでした。」
深々と頭を下げて謝罪を述べるユヅキに対し、三代目はそれを止めさせた
三代目
「お主が謝る必要は無い。それより呪印のことじゃ。」
ユヅキ
「はい。呪印は作用が主と副に分かれています。絶大な力を手に入れる代わりにとてつも無い痛みを伴います。サスケには力が必要です。」
淡々と答えるユヅキにアンコは喧嘩腰になる
アンコ
「だから、呪印を解かなかったと?」
ユヅキ
「…解けなかった、の間違いです。私にその力はありません。ですが、副作用を、痛みを取り除くことはできます。サスケは呪印を使うでしょう。だからこそ、痛みは取り除いたんです。」
ハヤテ
「うちはサスケは呪印を使うという解釈でよろしいんですよね。」