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うちはの少女

第15章 中忍選抜第三次試験




カカシ
「そのごときと試してみるか?」

一触即発の中、ユヅキは動けないでいた

ユヅキ
(この人…、私の…、ダメだ、思い出すだけで震えが止まらない…。)

カカシ
「お前は大蛇丸と繋がっているのか?」

カカシの問いにのらりくらりと振る舞うカブト

カブト
「今回は見逃してくれないかな…。」

カカシ
「お前、わがままなガキだね。どーも…、…大人をあんまりなめるなよ、コラ。」

カブトに向けてクナイを構えるカカシ

カブト
「あまり偉そうにしないでくださいよ。」

カブトはクナイを取り出すと、ユヅキを人質に取った

ユヅキ・カカシ
「‼︎」

いつの間にか首に回されているカブトの腕、首に少しばかり当てられている冷たいクナイ

カブト
「状況はこっちが有利なんですから…。」

少しずつ窓際へと近づくカブト

カブト
「君を連れ戻せば、あの方はとても喜んでくださるよ。」

不気味な笑顔で見つめてくるカブトに少し抵抗してしまい、首に痛みが走る

ユヅキ
「…やめっ」

カブト
「大丈夫だよ。もう心さえも残らないだろうからね。」


そういった時、カカシの後ろから飛んできたクナイが円を描くように窓に刺さり、同時に倒れていた暗部の1人が窓へと走り出し、カブトに捕らえられていたユヅキの腕を引き、亀裂の入った窓を突き破った

暗部に扮したカブトはユヅキの手を離す

ユヅキ
「っ⁉︎」

突然手を引かれて外へ放り出され、態勢の立て直しがきかないことに気付く

ユヅキ
(…奏多は呼べない、チャクラも練れない、手元に武器もない…!何か…、何か!)

考えている間も落ちていくユヅキ

ユヅキ
(もぅ…ダメ…!)

諦めて目をぎゅっとつぶった

カカシ
「ユヅキっ‼︎」

カカシは窓から飛び降り、ユヅキに手を伸ばす


カカシの手がユヅキに届く

同時にカカシはユヅキの体を支え、影分身を出す

影分身を脚とし、元の部屋の中へと戻った

カカシ
「大丈夫か⁉︎」

カカシは声をかけたが、ユヅキは気を失っていた

カカシ
「ったく、心配のかかるお姫さまなこったな…。」

長い溜息を吐き、ユヅキをベッドに寝かせ、カカシは退室した



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