第15章 中忍選抜第三次試験
殺気が消え、動けるようになったころには大蛇丸の気配はとうになく、追うことは不可能だった
ユヅキ
(!また、呪印が…‼︎)
「もぅ、…だめ。」
そういって限界を迎えたユヅキは倒れこんでしまった
カカシ
「ユヅキも限界だったか…。さてと、奏多はユヅキを運んでくれ。」
カカシはサスケを、人となった奏多がユヅキを背負い2人を同じ病室に運んだ
暗部の護衛がついた病室に2人を寝かせると、
カカシ
「オレは試験会場にもどる。…2人のことは頼むな。」
カカシは奏多にそう言い残して会場へ戻っていった
しばらくしてユヅキは目覚めた
ユヅキ
「ん…、奏多。」
猫の姿になってユヅキの上に乗っていた奏多に気付き名前を呼ぶ
奏多
「どう?」
奏多の問いを理解し答える
ユヅキ
「身体の方は大丈夫。首も痛くはないよ。」
そう言って首に触れる
そんなことよりユヅキの心配はサスケに向いており、隣のベッドに眠るサスケを悲しげな表情で眺めていた
ユヅキ
「…。」
奏多
「大蛇丸はあの後消えた。サスケもカカシも無事だ。」
ユヅキ
「よかった…。もう戻って大丈夫だよ。」
そういうと奏多は消えた
ユヅキ
(大蛇丸はサスケを攫おうとするはず…。なら、私はここでじっと寝ているのがいいのか…?)
そんなことを考え、結局ユヅキは寝たフリをして大蛇丸を待つことにした
ユヅキ
(外には暗部が4人…。暗部が4人もいれば安全な気もするけど、相手は大蛇丸。油断は大敵かな)
ユヅキは大蛇丸が来るのを寝たフリをしながらじっと待った