第15章 中忍選抜第三次試験
カカシ
「サスケもそのコマの1人ってわけか…。」
大蛇丸
「違うわ。サスケくんは…“優秀な手駒”。ユヅキちゃんはそれ以上の駒になるはずだった。」
カカシ
(だった?)
大蛇丸
「そして今、試験を受けてる彼らは、ただの“捨て駒”よ。」
ユヅキ
「じゃあ貴方は駒だと見下していた者には殺られる羽目になるのね。」
武器を手にやる気のユヅキ
カカシ
「ユヅキとサスケにこれ以上近づくな…。いくらあんたがあの3忍の1人でも、今ならアンタと差し違えることくらいは出来るぞ…!」
カカシは右手にチャクラを貯め、雷切を出す
だが、大蛇丸は笑い出す
カカシ
「何がおかしい…」
大蛇丸
「すること言うこと、全てズレてるわね。目的のため“どんな邪悪な力であろうと求める”心の持ち主、つまりは復讐者なのよね。いずれ必ず私という名の力を求める…。」
ユヅキ
「そんな未来なんて、私が変える‼︎サスケをそんな風にはさせない‼︎」
大蛇丸に向かって叫ぶユヅキ
大蛇丸
「あら、やはりもう決まっているのね。サスケくんが私のところに来ることは」
ユヅキ
「私が止める‼︎そんな未来は夢だ‼︎」
大蛇丸
「フフ…。そこまで熱くなるなんて、もう来ることは確定しているようね…。」
ユヅキ
「煩い‼︎」
大蛇丸
「面白い子ね、あいも変わらず。あー、それにユヅキちゃんと2人ならやれると思ったようだけど、無理ね。」
大蛇丸はゆっくりと歩いて去っていく
背後を向いている大蛇丸から発される殺気にカカシは自身の首が飛ぶ光景が目に浮かぶ
ユヅキ
(疲労と殺気で身体が動かない…。)
カカシ
(くっ、刺し違えるバカかオレは)
ユヅキとカカシは大蛇丸が立ち去るのを眺めることしかできなかった