第4章 救いと願い
イタチを先頭に大蛇丸のアジトに着々と近づいていた
だが、あと少しという所でトラップに一人が引っかかり
中忍
「うわぁあ‼︎‼︎」
四方からは苦無が飛んで来た
そうかと思えば、地中に埋められた起爆札が爆発した
イタチ
「ッ‼︎」
気付いた時には遅く、半数近くの者が命を落とした
イタチ
「…くそッ‼︎」
小声で悔やむイタチ
カカシ
「お前が悔やむことはない。ここで立ち止まっていては敵に見つかる。どうするんだ?予定通りツーマンセルか?」
イタチ
「………はい。カカシさんよろしくお願いします。」
カカシ
「おう。」
イタチはカカシとツーマンセルを組み他の忍もツーマンセルになって分かれた
イタチ
「もうすぐですね。」
カカシ
「あぁ、そうだな。」
あと少しの所で大蛇丸のアジトから悲鳴が聞こえた
それと同時に2人に緊張が走る
イタチ
「急ぎましょう。」
カカシ
「その方が良さそうだな。」
そしてたどり着いた
だが、アジトには真っ赤な血を被った少女とその少女の周りに大量の死体の山があるだけだった
カカシ
「何だ、これは…⁉︎」
カカシの声に反応したのか少女はイタチとカカシの方へ歩き出した
そして数歩進んだ所で、苦しんで倒れた
どうやら意識が飛んだらしい
カカシは倒れた少女に近付き抱きかかえた
カカシ
「‼︎ この子……。」
イタチ
「ユヅキ……。」
ユヅキを見てから一歩も動けなかったイタチ
そしてカカシに抱えられたユヅキの傍に駆けて行った
そして思いっきり抱き締めた
イタチ
「守ってやれなくて済まなかった……。」
感動の再会もつかの間で背後から物音が聞こえた
カカシ
「イタチ‼︎長居は危険だ。」
イタチはカカシの言葉に頷きユヅキを抱き上げ、アジトから出た