第15章 中忍選抜第三次試験
ユヅキの退場後、すぐに予選は始まった
出てきたディスプレイには「ウチハサスケVSアカドウヨロイ」の文字
その2人が前に出ると他の者には上の階へ移動を促す
カカシ
「サスケ…」
カカシはサスケの後ろで立ち止まり、話し始める
カカシ
「写輪眼は使うな。」
サスケ
「!…知ってたのか。」
カカシ
「その首の呪印が暴走すれば、…お前の命に関わる。」
サスケ
「…‼︎ …だろうな」
カカシはゆっくりと歩き出す
カカシ
「まー、その時は試合中止…。ユヅキにお前のこと頼まれてるし、止めに入るからよろしく」
サスケはカカシの方に振り返る
サスケ
(中止だと…!)
驚きながらも、向き直り、首を抑える
サスケ
(この呪印とやらはオレのチャクラに反応してやがる…。うかつにチャクラを練り込めばオレの精神を奪い体中のチャクラを際限なく引き出してしまう…。奏多がユヅキに負担がかかるとも言っていた。つまりこの試合…写輪眼はおろか普通の術さえそうそう使えないってわけか…‼︎)
みんなが注目する中、審判のハヤテによって合図が下る
ハヤテ
「それでは…、始めてください!」
サスケは少しの痛みを感じながらも必死に食らいついたが、敵にチャクラを吸い取られる
サスケ
「ぐっ、コノォ…やろォ‼︎」
敵を蹴り、距離を取ったがサスケにはあまり力がなかった
サスケ
(次がラストだ…。どうする…⁉︎)
ナルト
「サスケェ‼︎てめーはそれでもうちはサスケかあ‼︎ダッセー姿見せんじゃねェー‼︎」
サスケ
「‼︎」
サスケはナルトの声に反応し、そちらを見た
その時、敵も動き出した
サスケは向かってきた敵を蹴り上げた
サスケ
「終わりだ。」
蹴り上げた敵の背後に回りこむサスケ
が、呪印が浮かび上がってきた
どんどん広がり、顔の半分を覆い尽くす
カカシ
(ここまでか…)
サスケ
(こんなものに、飲み込まれて…たまるか!)
呪印がまた広がり始める
顔の8割を呪印が覆った時、サスケは大きな力を発揮し敵を回し蹴りで瞬殺した
敵は勢いよく地面に叩きつけられるが、サスケは空中にて体勢を立て直し、踵落としを見舞い後ろに引いた